子連れの貸別荘・1棟貸し|「添い寝無料」より定員を見るべき理由

貸別荘の広い室内を確認する日本人の家族 ホテル選びのコツ

1棟貸し定員を確認総額で比較

家族みんなで気兼ねなく泊まれる貸別荘は、ホテルより気楽そうで気になりますよね。

子連れの旅行先として「貸別荘」「1棟貸し」を見かける機会が増えました。

ただ、当サイトがふだんホテルを見るときの基準を、そのまま貸別荘に当てはめると判断を誤ります。

貸別荘では「添い寝無料」という言葉が、ホテルとは違う意味を持つからです。

貸別荘で先に見るべきなのは、年齢条件より定員です。

当サイトに掲載している草津温泉の1棟貸し2軒で、人数を変えながら料金を確かめました。

すると妙なことが起きました。

子供を1人足したとき、総額が上がる宿と、下がる宿に分かれたのです。

同じ1棟貸しなのに、動きが逆でした。

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貸別荘の料金は、1棟ぶんを人数で割った額

ホテルの料金は、基本的に1人あたりで決まります。

大人2名なら大人料金×2、そこに子供が加われば子供料金が足され、朝食や施設使用料が付けばさらに人数分だけ積み上がっていきます。

「添い寝無料」とは、この足し算のうち子供の分がゼロになるという意味です。

単純な話です。

貸別荘は仕組みが違います。

建物を丸ごと借りるので、まず1棟あたりの値段が決まっています。

表示される「1人あたり」は、それを泊まる人数で割った額です。

人数が増えるほど下がります。

今回確認した2軒の、人数別の1人あたり料金です。

いずれも楽天トラベルの部屋一覧に表示されている税込金額です。

泊まる人数 THE LOOKOUT KUSATSU THE HIDEOUT VILLA KUSATSU
1名 40,000〜50,000円 45,000〜55,000円
2名 20,000〜25,000円 22,500〜27,500円
3名 12,500〜17,000円 15,000〜18,000円
4名 10,000〜12,500円 11,250〜13,750円
5名以上 9,000〜11,000円 11,000〜12,000円

1名で泊まれば4万円台。

4名なら1人1万円前後まで下がります。

1棟の値段はほぼ変わらず、割る人数だけが変わっているためです。

ここを取り違えたまま、ホテルと同じ感覚で「1人あたり4万円は高い」と判断してページを閉じてしまうと、家族4人でなら十分手が届いたはずの宿を、候補から外すことになります。

もったいない話です。

貸別荘の「添い寝無料」が指しているのは、頭数の数え方

では貸別荘の「添い寝無料」は何を指すのでしょうか。

実際に予約画面で人数を変えて確かめました。

大人2名を基準にして、そこに子供を1人だけ足したときの総額の変化です。

THE LOOKOUT KUSATSUでは、大人2名で40,000円でした。

ここに添い寝の幼児(食事・布団なし)を1人足しても、総額は40,000円のままでした。

ところが小学生を1人足すと、総額は37,500円に下がりました。

THE HIDEOUT VILLA KUSATSUでは、大人2名で50,000円。

添い寝の幼児を足しても50,000円のまま。

小学生を足すと51,000円に上がりました。

ばらばらに見えます。

ただ、上の表と見比べると説明がつきます。

添い寝の幼児は「泊まる人数」に数えられず、小学生は1人として数えられているのです。

小学生を足すと2名から3名になり、割る人数が変わるので、3名の単価が適用されます。

LOOKOUTは3名の単価が下限まで下がるので、総額が安くなりました。

HIDEOUT VILLAは上限側に乗ったので、少し高くなりました。

つまり貸別荘の「添い寝無料」は、ホテルのように「子供料金がゼロ」という意味ではありません。

その子を頭数に入れない、という意味です。

結果として総額がほとんど動かないので無料に見える、というのが実態に近い言い方になります。

だから、見るべきは年齢条件より定員

ここまで分かれば、貸別荘を探すときに何を見ればよいかもはっきりします。

見る場所は3つです。

  • 定員に子供を含めるかどうかを確認する(添い寝の乳幼児を定員外として扱う宿と、含める宿があります)
  • 定員ぎりぎりで予約しない(添い寝が定員外でも、寝具や入浴の順番は人数分だけ必要になります)
  • 1棟の総額で比べる(表示されている「1人あたり」は人数によって変わるため、宿どうしの比較には使いにくい指標です)

ホテルであれば「未就学児まで無料か、小学生まで無料か」で総額が大きく変わります。

当サイトが1軒ずつ年齢条件を調べているのは、そのためです。

未就学児無料のホテルを比較した記事でも、その差が家族の出費に直結することを扱いました。

貸別荘では、同じ手間を定員の確認に向けたほうが役に立ちます。

補助ベッドの問題が起きにくいのは、貸別荘の強み

当サイトでは以前、「添い寝無料」でも部屋タイプで失敗するという記事を書きました。

添い寝無料のプランでも、部屋に簡易ベッド式の補助ベッドしかないと困ったことが起きます。

子供が大きいベッドを先に占領するのです。

追いやられるのは大人のほうでした。

貸別荘は、この問題が構造的に起きにくい選択肢です。

今回の2軒はどちらも100平米あり、定員は8名と10名。

ホテルの1室に家族4人が収まるのとは、そもそも前提が違います。

寝る場所が複数あり、リビングも別にあるので、「子供が寝たあとに大人が身体を収める場所を探す」という事態になりにくくなります。

同じ理由で、和室と洋室のどちらを選ぶかで悩んでいる方にとっても、貸別荘は第3の答えになり得ます。

和室を選ぶ理由が「布団を並べて広く寝たい」ことなら、1棟貸しはその上位互換になる場合があります。

予約前に確認しておきたいこと

一方で、貸別荘にはホテルと違う注意点もあります。

今回の2軒を調べる中で気づいた範囲で挙げます。

  • 食事が付かないことが多い(今回の2軒はどちらも朝食なし・夕食なしのプランでした。キッチンや調理器具は備わっています)
  • キャンセル料の条件がホテルより厳しいことがある(1棟を押さえる形になるため、早い時期から高い料率がかかる宿があります)
  • 立地や動線に癖がある(たとえばTHE LOOKOUT KUSATSUは、玄関まで25段ほどの階段があると案内されています。ベビーカーや抱っこでの上り下りを考えると、事前に知っておきたい情報です)

いずれも施設ページに書かれています。

ホテルほど条件が定型化していないぶん、貸別荘は1軒ずつ読む価値があります。

今回料金を確かめた2軒

どちらも群馬県草津温泉にある1棟貸しで、湯畑まで車で5分ほどの場所です。

当サイトの基準では、2軒とも未就学児まで添い寝無料にあたります。

年齢条件は、施設のオーナーに直接うかがいました。

どちらも未就学児が添い寝であれば無料との回答です。

楽天トラベルの予約画面でも、添い寝の幼児を追加して総額が変わらないことを当サイトで確かめました。

まとめ

子連れで貸別荘を検討するときは、ホテルを探すときとは見る場所を切り替えてください。

  • 表示される「1人あたり」は人数で割った額なので、宿どうしの比較には向かない
  • 「添い寝無料」は、その子を頭数に入れないという意味。料金がゼロになるわけではない
  • 先に見るべきは定員と、そこに子供を含めるかどうか

そのうえで、補助ベッドで大人が寝苦しい思いをする心配が小さいことは、貸別荘のはっきりした利点です。

人数がそろうほど1人あたりが下がる料金の仕組みとあわせて、家族の人数が多いご家庭ほど検討する価値があります。

ホテル1室にこだわる場合の「添い寝は何人まで」という壁については、5人家族はホテル1室に泊まれる?

で実測しています。

本記事の料金・定員は、楽天トラベルの施設ページおよび部屋一覧で確認した内容です。

料金は時期や空室状況によって変わります。

予約前に最新の表示をご確認ください。

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