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自宅では布団で寝ている子が、ホテルではベッドから落ちないか。
添い寝を選ぶ家庭が最初に不安になるところです。
だが対策の中心はベッドガードではありません。
ベッドガードには公的機関が示す年齢の下限があり、ホテルの貸出にも年齢制限と数の制限があります。
この記事では、公的機関の公表資料とホテル各社の公式サイトの記載を確認したうえで、部屋選びで防ぐところまでをまとめます。
- 生後18か月未満にベッドガードを使ってはいけません(経済産業省・消費者庁・NITEがいずれも明記)
- ベッドガードとマットレスの隙間に挟まれた死亡事故が4件報告されています
- ホテルの貸出は年齢制限・数量制限があり、事前予約の要否は各社バラバラ
- 18か月未満なら、道具より部屋タイプで防ぐほうが確実です
ベッドガードは「付ければ安心」ではない
製品評価技術基盤機構(NITE)は、乳幼児用ベッドガードでマットレスとの間に挟まれ、子どもが死亡する事故が4件起きていると公表しました。
いずれも隙間に挟まれたことによる窒息です。
公表資料には、生後5か月の男児が亡くなった事例が記載されています。
わずかに広がったベッドガードとマットレスの隙間に全身が落ち込み、自力で脱出できずに窒息した、という経緯です。
このため経済産業省・消費者庁・NITEはいずれも、生後18か月未満の乳幼児には使用しないよう求めています。
経済産業省の表現は「生後18ヶ月未満の乳幼児には絶対に使わないでください」です。
業界のSG基準でも、対象年齢は出生後18か月から60か月と定められています。
さらに乳幼児用ベッドガードは子供用特定製品に指定され、子供PSCマークの表示が義務になりました。
買い足して持ち込む場合は、このマークの有無を確認してください。
やってはいけない対処として、NITEは「隙間が生じた場合は、タオルなどで隙間を埋めることも避けてください」としています。
慣れないベッドで隙間ができたとき、手元のタオルで埋めたくなりますが、これは公的機関が明確に否定している対処です。
ホテルの貸出条件は、各社でここまで違う
ベッドガードを貸し出しているホテルはあります。
ただし条件が付き、しかもその条件が各社で真逆になっていることがあります。
公式サイトに記載されている内容は次のとおりです。
| ホテル | 公式サイトに書かれていること |
|---|---|
| プリンスホテルズ(高輪ほか) | 「生後18ヵ月以上60ヵ月以下のお子さまのみご使用いただけます」。数に限りあり。事前予約も可 |
| ホテルニューオータニ東京 | 1歳6か月以上〜5歳未満。数に限りあり、事前問い合わせ |
| ホテルニューオータニ幕張 | ベビーベッド・ベッドガードは無料。在庫に限りあり |
| ホテル日航立川 東京 | ベッドガードも無料で貸出。数に限りあり、事前問い合わせ |
| リッチモンドホテル仙台 | 対象年齢1歳6か月以上。「安全面を考慮し年齢制限を設けております」 |
| リッチモンドホテル横浜駅前 | 事前連絡が必要。当日の追加は不可 |
| 星野リゾート 1955 東京ベイ | 無料。ただし「事前のお取り置きは承っておりません」 |
| パシフィックホテル沖縄 | 事前予約制。「ベッドガードは横側のみで、足元側に設置する事はできません」 |
| ドーミーイン | 用意している施設と無い施設がある。施設へ直接問い合わせ |
ここで注意したいのが事前予約の扱いです。
パシフィックホテル沖縄は事前予約制、リッチモンドホテル横浜駅前は当日追加不可。
一方で星野リゾート 1955 東京ベイは「事前のお取り置きは承っておりません」で、当日先着です。
「とりあえず事前に頼んでおけばよい」が全社には通用しません。
泊まる館の記載を個別に見てください。
もう一つ、プリンスホテルズの記載が「生後18ヵ月以上60ヵ月以下」となっている点に注目してください。
これはSG基準の対象年齢とぴったり一致します。
ホテル側も国の基準に沿って線を引いている、ということです。
ベビーベッド側にも上限があります。
グランドプリンスホテル高輪は「生後24ヵ月未満かつつかまり立ちのできないお子さまのみ」、ホテルニューオータニ東京は「安全上ベビーベッドは1歳6か月まで」、リッチモンドホテル仙台のミニベビーベッドは2歳以下です。
つまり「ベビーベッドは卒業したが、ベッドガードはまだ使えない」時期が存在します。
ここが一番困る時期で、道具では埋まりません。
道具で足りない分は、部屋で防ぐ
ここからは運営者の実体験です。
子連れで何度も泊まって、はっきり分かったことがあります。
補助ベッドが無料だろうが、ベッドが大きかろうが、先に寝るのは子どもです。
大人は後から「子どもが寝ていないスペース」を探して寝ることになります。
そのため、簡易ベッド式の補助ベッドが付く部屋は、大人の寝つきが悪くなって最悪でした。
選ぶ基準はシンプルで、補助ベッドの部屋は選ばない。
とにかく広いベッドか、最初から和室です。
加えて、横になれるサイズのソファがあると価値が大きい。
子どもから離れて眠れる空間があるかどうかで、翌日の体調が変わります。
落下を防ぐうえでも、この基準はそのまま効きます。
布団なら高さがなく、広いベッドなら子どもを壁側に寝かせる余地ができます。
消費者庁も家庭での対策として「ベッドと壁の間に隙間ができないよう、しっかりとくっつけて固定する」ことを挙げています。

部屋タイプの見分け方は「添い寝無料」でも部屋タイプで失敗する話に、和室と洋室の比較は子連れの宿、和室と洋室どちらがいいかにまとめています。
当サイトが料金確認したプランが和室・布団だったホテル
当サイトでは掲載1,211軒について、実際の予約可能プランで料金を確認しています。
そのとき確認したプランが和室・和洋室・布団だったのは10軒でした。
数は多くありませんが、確認した時点で和室系のプランが実在したホテルです。



- スカイホテル(愛媛県)— 和室6帖のプラン
- ホテル赤星亭(福井県)— 和室の素泊まりプラン
- 本荘グランドホテル(秋田県)— 和室の素泊まりプラン
- 宇佐ホテルリバーサイド(大分県)— 和室の特別価格プラン
各ホテルのページに、楽天トラベル・じゃらん・Yahoo!トラベル・JTBのボタンを並べています。
和室の在庫は日程で大きく変わるので、同じ日程で各社を見比べてください。
なお、この10軒以外に和室が無いという意味ではありません。
あくまで当サイトが料金を確認した時点のプランが和室系だったホテルです。
予約時に伝えておくこと
要望欄は確約ではなく「可能なら」の依頼です。
それでも書いておく価値はあります。
- 子どもの年齢(月齢まで書く。18か月を挟むかどうかで貸せる道具が変わります)
- ベッドガードまたはベビーベッドの貸出希望(当日追加不可の館があるため、原則は事前に。ただし先着制の館もあるので記載を確認)
- ベッドを壁に寄せられるか、ベッド同士をくっつけられるか
3番目に応じるかどうかはホテルの構造と什器次第です。
今回調べた範囲で、公式サイトに対応を明記していたのはパシフィックホテル沖縄の1社だけでした。
同社は「ツインルームのベッド2台をくっつけて壁寄せしベッドガードを設置した様子」を図解で載せる一方、「トリプルルームはナイトテーブルの関係でベッド3台をくっつけられません」と制約も書いています。
断られる前提で、部屋タイプのほうで手を打っておくのが現実的です。
落下とは別の話ですが、同じ要望欄で伝えていることがもう一つあります。
子どもが小さいと廊下を走りたがるので、他のお客さんに謝らなくて済むよう、エレベーターに近い部屋をお願いすることです。
落下対策とは無関係ですが、書く欄は同じなので、ついでに伝えておくと気が楽になります。
なお2段ベッドのある客室では「下段のみ」という条件が付くことがあります。
USJ周辺のホテルで実際にその記載があった例はUSJ周辺の添い寝無料ホテル8軒に挙げています。
よくある質問
Q. 家から使い慣れたベッドガードを持って行けば安全ですか。
A. 年齢の条件は自宅と同じで、生後18か月未満には使えません。
加えてホテルのマットレスは自宅と厚みも硬さも違うため、自宅で隙間がなくてもホテルで隙間ができることがあります。
Q. 隙間ができたらタオルを詰めてもいいですか。
A. NITEは、タオルなどで隙間を埋めることも避けるよう示しています。
隙間ができる状態なら、使用そのものを見合わせる判断になります。
Q. 何歳まで落下を心配すればいいですか。
A. SG基準の対象年齢は出生後18か月から60か月です。
5歳前後までは想定しておくのが無難です。
Q. 添い寝が無料なら寝具も付きますか。
A. 付くとは限りません。
たとえば東横インは公式サイトで「添い寝のお子さまは無料ですが、タオル、枕等は付きません」「簡易ベッドの用意はございません」と明記しています。
添い寝無料は「追加ベッドを使わない宿泊料金」が無料という意味です。
まとめ
ベッドガードは、条件を満たせば有効な道具です。
ただし生後18か月未満には使えず、ホテルの貸出には年齢・数量の制限があり、事前予約の要否すら各社で違います。
「借りられれば安心」ではなく「借りられない前提で部屋を選ぶ」ほうが、結果として確実でした。
日程が決まったら、まず部屋タイプを見て、そのうえで泊まる館の記載を個別に確認してください。
安全に関する記載は経済産業省・消費者庁・製品評価技術基盤機構(NITE)の公表資料を、貸出条件は各ホテル公式サイトの記載を確認したものです。
条件は変更されることがあるため、ご予約前に各ホテルへ直接ご確認ください。


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